『暁斗?…もう降ろして大丈夫だよ?』 「だってさ」 「……チッ」 ほんとムカつく奴。 稚里は首を傾げながら俺から離れて鍵を開けに行った。 「変態」 「黙れ腹黒」 「どうだった?触った感触は」 「…シバくぞてめぇ」 「おー怖い怖い」 とか言いながら笑ってんじゃねぇよ。 『さっきから何痴話喧嘩やってんの?』 「痴話喧嘩じゃねぇ…」 『ふぅん?まぁいいけど。早く琴音さん寝かせてあげようか』 稚里が入ってから隼人を先に入れて、後から俺が入った。