手を降り下ろすと、3人共マジな顔で走り出す。 スゲー、転けそうにもなってないし速いし…。 「やっぱ速ぇなぁ…」 1位はもちろん暁斗で、優樹と隼人が同時だった。 「何でお前らあんなに安定感あんの?」 「マジ不思議だわ…」 「すごい速かったね!」 「そうかな?」 琴音が…隼人に話し掛けてる!? もしかして!?…とか何バカな事考えてんだあたし。 「お前らやらねぇの?」 『え?』 横を見ると、少し額に汗を浮かべた暁斗がいた。