『それに、みんなは“仲間”でしょ?信頼し合って今の“魁桜”があるんだと、あたしは思うよ?』 ハッとしたような表情で、あたしを見つめる無数の目。 濁り曇りのない、綺麗なキラキラした瞳。 自分は好きでここに居るのであって、誰の指図も受けてない。 『みんな一緒、だから敬語なーし。“姫”呼びなーし。気軽に稚里って呼んで!…呼ばないと、分かってるよねぇ…?』 「「「「「「わかったよ…!(あ、悪魔……)」」」」」」 『ん、よし』 あたしはドラム缶から降りて、一人ひとりの名前と顔を覚えた。