ドラム缶の上でしゃがみ、右手に頬杖をついた。 『プラス、琴音は男嫌いだしね』 にこっと笑うと、みんな図星のように苦笑いやら頭を掻くような仕草をした。 『……幹部とか姫とか、関係ないよ』 「どういう……」 意味が分からないという顔で首を傾げるみんな。 なんだか一心同体みたいだね? 『みんな同じ人間だよ。そりゃ上下関係とかあるけど。“魁桜”っていう一つの集まりに、こうしてみんなが集まった』 今、この出逢いがみんなにとって、あたしにとって奇跡。