あんな髪、滅多に見ねぇぞ…。 前髪なげー…。 レディースか? …でも後ろにもう1人居るな。 深緑の髪の毛…? ……不思議な奴らだな。 「オイ」 俺がそう言う前に、桃色の髪した女が右手に拳を作っていた。 …やっぱレディースか? 「何してやがる」 「や、やだなぁ…何もしてねぇよ」 「そっ、そうだぜ?」 慌てたように女から手を離して目を泳がす。 …はぁ、めんどくせ。 「ここは俺のシマだ。…消えろ」 少し殺気を出して言うとそそくさと去った。