いつもと違う覇気。

まさに暴走族って感じを晒しだしてて、なんだか逆らえない感じがした――…



「ここに居る2人は魁桜の姫だ!」



姫なんて、柄じゃないし況してや守られるなんて…。



「何があっても守り抜け!ここに姫を守ると誓える奴は……」



暁斗がすべて言葉を発する前に、下っぱくん…幹部のみんなまでもが膝を着き胸に手を当てた。

――…って、思ってた自分がバカみたいじゃないか。

そこまでする必要なんてないのに。

ただ、琴音さえ男から守ってくれれば……。