「寛人
幼馴染みってそんな簡単に
友情なくなるような
浅い関係じゃないんだぜ?
…お前はそれを知ってるはずだ」




「…どういう意味だよ」


俺は明美と京太郎みたいに
幼馴染みなんていねぇし
記憶なくなる前の俺のことも
全然わかんねぇ

そんな俺に…


「…分かるわけねぇだろっ」




「お前が覚えてないだけだ」


え?なんだよ、それ
あたかも昔の俺を知ってるみたいに…


「京太郎は俺のこと
知ってたのか?会う前から!」




「……さぁな」