「どーしたの?若菜チャン?」

こちらを心配そうに見つめる日向。

最近きずいたことがある。
日向は猫被ってるとき私のことを若菜チャンって呼ぶ。

「・・・。」

日向を無視してお母さんを見つめる。

日向はそんな私の手を握ってきた。
私はその手を受け入れる。

あの事件から日向は変わった気がする。
どこが変わったかは上手く説明出来ないけど何か変わった気がする。

日向が気になってお母さんの方から視線を外し日向の方を見てみる。

ニコニコと私に笑いかける日向。

ドキッ

ほら。
やっぱり、日向は変わった。
だって・・・

「何?若菜チャン?」

はっ!!
やべっ!!見すぎたっ!!

私はとっさに目をそらす。