あー私は知っている。
こんなモヤモヤする感情を。

「ムカつくっ!!」

気が付けばそう叫んでいた私。

絶対この部屋には入れさせないっ!!
敵・・・そう日向は今自分の部屋にいる。

「見てなさい!!日向!!私の本気見せてあげるわっ!!」

ホーホホホッ

高笑いをしながら日向の部屋らへんを指差す。

真上に向けられた指先は右へ左へとウロウロしている。

「えっとぉ?日向の部屋は二階の私の部屋の隣だからあのあたり?いやいやもう少し右か・・・?」

って!!
そーじゃなくてっ!!

「お菓子作んなきゃっ!!」

一人だと誰もつっこんでくれないから困ったもんである。

「さぁーいくぞっ!!」

気合いを入れて腕捲りをした私はお菓子作りを始めた。