朝霧日向は私のことを離してくれた。

ふー
一時はどうなるかと思ったぁ。

靴を脱いでお家に入る。

「若菜チャン!」

朝霧日向は私のことを待っていたみたい。
お母さんは先にリビングに行ったぽい。

グイッ

私の腕を掴む朝霧日向。

「行こう?」

少し首をかしげてこちらを見つめる大きな瞳。

その瞳の奥には何やら私の知らない朝霧日向が見え隠れ
しているみたいで・・・・。

「うん。」


小悪魔な瞳。
そう呼ぶべきだと思う。