時計をみるとAM10:28。

待ち合わせは10時30分だった。



ギ、ギリギリセーフ…っ。


「あ、島原ー!!」



よく聞く声に顔を上げた。
…緒方だ……。

胸が高鳴ってるのがよくわかる。



「…おはよう!!

今日はどこに連れてってくれるの?」


あたしは目を輝かせて言った。

すると緒方は笑って、
「内緒。」
ってイタズラっぽく言うんだった。