和人と付き合うようになってからsweetvioretには一人の時に行くようになった。

もちろん和人といる時も二人で行く。




付き合って三年がたったある日。

今日は和人は仕事の上司との付き合いがあるとかでドタキャンされた。


だから一人でsweetvioretに寄った。


「今日は愛しの澤野っちはいないの?」

てっちゃんはテーブルを拭きながらあたしに聞いた。

「あ、ついでにそこ拭いてくれる?」

あたしはてっちゃんの顔を指さした。

「オレの顔ねぇ、汚いからねぇ…ってオレ顔いいし!」

「オレの顔いいし、の切り替えがイマイチ。」


ツッコミにダメ出しをしてグラスに残ったお酒を飲み干した。