家に帰って気が付くと、顔は火照り掌には汗をかいていた。


さっきのやり取りは、何だったのだろう。



風呂に入っても酒を飲んでも

同僚の笑い声と
「面白い」という言葉が耳にこびりついたまま

そわそわと落ち着かなかった。


しかし悪い気はせず、むしろあのやり取りを思い返すと自然に頬がゆるんでしまうような

それはあたたかさを内包した「そわそわ」であった。