同級生も、皆、

体育館へと
避難して来ていた。



いつも は、
ひょうきん者の小林は、

うつむいて
うなだれたまま
膝を抱いて、

座り続けていた。



水野さんは、
母親に寄り添いながら、
長いこと、
泣いていた。


クラスメイトの、

普段とは異なる様子を
目の当たりにした俺は、

誰とも
話すことはせず、


ただ、静かに、
待機していた。



自分自身が、
何を待っているのかでさえ分からないままの状態で。