本日二度目の路上教習。
車の前で待つ須藤さんを見つけると、
私の心臓は跳ねた。



「なんか眠くなりそうだね…」



車に乗り込むやいなや
大きなあくびをした須藤さん。



「そ、そうですね!
日差しが暖かくて…」



そう答えたけど、
本当は緊張で
眠気なんて全く感じてない。



「じゃ、行こっか。
今日は新しいコースにしよう」



「はいっ!」



…手汗がすごくて
ハンドルを握る手が滑る。



そんな私を見て
須藤さんがふっと笑う。



「まだ、慣れない?」



「いえ、あの…」



慣れないというか、
須藤さんが隣にいるから…



「上手くなってるから
自信持っていいよ」



「ありがとうございます…」



…嬉しい。



ずっとずっとこうして
隣に居られたらいいのにな…