「祐美ー……
須藤さんてさ、何歳かな?」



「なに?どしたの急に」



空き時間に自習室で
祐美と勉強中。



私はあの後からずっと
ふわふわした気持ちで、
今も勉強なんて手に付かない。



「結婚…してるかな」



「美子、まさか……」



うん……
その、まさかだよ。



「好き……みたい」



「えぇっ!?」



祐美の大声に
勉強中のほかの生徒が
私たちに注目する。



「ば…場所、変えよっか」



私たちはそそくさと
自習室から出た。