赤信号でバスが止まったとき
鞄の中の携帯が震えた。



これから帰るねって
さっきメールしたから
きっと、祐美かお母さん。



バスの中だから控えめに
携帯を開くと、
そのメールは祐美からでも
お母さんからでもなかった。



知らないアドレスからのメール。


だけど私にはすぐ誰からのものか
分かった。




視界が涙でぼやけた。