気持ちだけでも伝えたい――…



自分の中ではそんな
純粋な気持ちだったけど
須藤さんにとっては迷惑でしかなかった。



私は須藤さんにとって…
本当にちっぽけな存在なんだ。



悲しくて…

むなしくて…

切なくて…



顔を上げることができない。



「…そろそろ、立てる?
この部屋閉めなきゃならないんだ」



「……はい……」



かろうじて返事をした私は
のろのろとベッドから降りる。



早くしろよ、と言いたげに
須藤さんがドアの前で腕を組んだので、
私は少し急いだ。