祐美が聞いた話によると、
私のように教官を好きになってしまう子が
合宿のときいつも
何人か居るらしい。

そして卒業の日に
伝えるだけでも、って
手紙に想いを綴って渡すそうだ。


「それ、いいかも…」



別につき合いたい訳じゃない。



ただ、この気持ちの
やり場がなくて
想いが膨れ上がっている
だけだから……



「ついでにメアドも
書いておいたら?」



祐美の提案に私は迷った。



「そんなの書いたら
メール、待っちゃう…」



でも、万が一送ってくれる
としたら……