「祐美ー……寝た…?」



最後の夜、眠れない私は
隣のベッドの祐美に
声を掛けた。



「んー…まだだよ?
どうかした?」



「私……
告白、しようかな」



暗闇の中で呟く。



「告白って……
須藤さんに?」



「うん………」



祐美は体を起こして
部屋の電気をつけた。



「美子、それほど
好きになっちゃったか…」



「…やっぱだめかな?
言ったところでお別れだから
意味ないし…」



もうどうしたらいいか
わかんない。

わかるのは
須藤さんを想うと
苦しくて眠れないほどに
恋が育っちゃったってことだけ…


枕に顔を埋めて
悩む私の姿を見て、
祐美が提案した。



「手紙…書いたら?」



「……手紙?」



「篠原さんが
言ってたんだけど…」