愛のカタチ




そこで気がつく



あいさつをしたのはあたしにではなくて、雪だけにしていたということを



ホントに…


雪って何者?!


ま、かわいいからかな?と自己完結させて、あたしは足を動かした



そして自分の席に向かう


イスを引いて自分のイスに座る



それだけの間だったがクラスメートは誰ひとりとして動かなくて、雪を見つめていた


毎朝こんなことになっているのか?と疑問に持ちながら、隣にいる雪をチラリと見るが…



何事もなかったかのように自分のカバンから教科書を取り出して机の中にしまっている



その様子を見ると、これが毎日行われているのだろうと思った




そこでポケットの仲で震え出す携帯に気がつく