愛のカタチ




「暑い…」


と小さく呟く


梅雨である今、湿気が多くジメジメとしていてとても暑い


桜から葉に変わった葉桜は、露を光らせていた


でも太陽は嫌いではなかった


太陽は温かいから


家庭での温もりをしらないあたしにとって、太陽はとても温かかった


だから気づかないうちに太陽を見ていたのか…



「奈瑞菜って太陽好きなの?」



と聞かれた


さっき述べたように、あたしは太陽が好きだから迷うことなく


「うん」


と答えた


「暑いじゃーん」



と、隣で嘆く雪


「今は暑いけど、太陽は温かいから」


でもさすがに暑いのは嫌いだけど、とも付けたして苦笑いをした