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「おっはよー」
と言う元気な声
そして、バチンッという豪快な音
痛い
あたしは背中を叩かれたようだった
「お…はよ」
とあたしの隣でニコニコと笑っている女の子を見ながら、背中をさする
「んもー、元気ないなぁ」
と言って、隣で笑っている稲垣雪
晴れて昨日あたしに話しかけてくれた唯一の女の子
女の子、と言っても男の子で話しかけてくれた人もいないけど…
ジンジンと痛む背中をさすりながらあたしは雪の元気さに負けていた
夏前の太陽がサンサンと照らしだし、只でさえ暑い中
雪の元気さはきっといつもの倍以上暑苦しくさせていた

