愛のカタチ





「おい、柳?」


隣にいる山崎先生に話しかけられて、ハッとする


「あ、ごめんなさい」


少し焦りながらも、意識を集中させた


だからか、また太ももに携帯の信号が伝わった



また、来た


内心少し苦笑いを浮かべていた


今日ここに転入してきたのは、このメールの相手といろいろあって…


だから転入してきた


「柳、あそこの席座れ」


そう言われ、山崎先生の指が指している方向を見ると、教室の窓際から二番目の一番後ろだ


内心、後ろで良かったとは思ったが、どうせなら窓際が良かったと思った



でも、反論しようとは思わず、すぐにそこへ向かった