山崎先生は返事はしないが、その男子の方に顔を向けた
その男子はそれを肯定と受け取ったのか、話し始めた
「彼氏いますかー?」
ドクリ…と心臓が嫌な音をたてた
さっきのメールの相手はどこから見ているかわからない
ここで“いない”なんていえば、怒りそうだ
だからと言って“いる”と言えば、調子にのることは間違えないだろう…
どちらを言っても面倒なことになるのには間違えない…
だからあたしは
「さぁ?どうでしょう?」
と言って笑って誤魔化した
一瞬戸惑ってしまったが誰もそんなことは、気にも留めていない様子だった

