ザワザワと騒がしい教室は、一向に静まる様子を見せない
「………」
それもその筈…
山崎先生教卓の前立ってるのに何にも言わないんだもん
廊下のじめじめした空気があたしに纏わりつく
梅雨はじめじめしているから嫌だ
その時、また太ももで携帯の振動を感じた
ルージュ
――――――――――
同じクラスになれたらいいねー(^^♪
――――――――――
さっきからあたしが返事を返さないのにしつこくメールしてくるこいつは、ルージュ
本名ではないが、こいつはあたしの…
「おーい、入れ」
山崎先生の声が聞こえてきて、急いで携帯を閉じた
そしてスカートのポケットにまた入れて、教室のドアに手を掛ける
ガララッと小さな音と共に、教室に入った

