「なのでこの部室を今から封鎖する。もうすぐ警察の人が来るから、お前達は聞かれたことに素直に答えるように」

「それって…ボク達が疑われているってことですか?」

ナツキの不安そうな顔を見て、タカシナは難しい顔をする。

「写真の削除は投稿者と管理者であるわたし達しかできないことだからな。まあ一応形式的なことだから、深くは考えなくていい」

最後に励ますように笑みを浮かべ、タカシナは言った。

そこへ部室の扉をノックする音が聞こえた。

「どうやら警察の人が来たらしい。みんな、自分の知っていることは全て話すんだぞ」

「…はあ」

ナツキは緊張した面持ちで、扉へ向かうタカシナへ視線を向けた。