正直、ショックはあった。

自分達が一生懸命に作ったサイトに、死体の写真が一時でも載ってしまうことに…。

しかもそのことで、サイトはかなり荒れている。

「どうしたもんかなぁ…」

メンテナンスもそんなに時間が稼げるものではない。

それに問題は今後のことだ。

一度あることは、何度でも繰り返されることがある。

偽物であれ本物であれ、ああいう写真が何度もサイトの載せられたら、それこそ最悪の場合もある。

―そう、サイトの閉鎖だ。

「は~あ…」

重い気持ちのまま、午前の授業は終了。

昼休みに部室に顔を出すつもりだった。

あんなことがあっては、部員達も部室へ集まるだろう。

教室にいても、例の写真の話題がヒソヒソと囁かれていて、居心地が悪かった。

コンピュータ部の部員達が悪くないことは誰もが分かっていることだ。

だがサイトの悪い話を聞くだけでも、胸は痛んだ。