美しいモノを撮りましょう

サイトを見ると、掲示板にはあの死体の写真についての書き込みが数多くあった。

「あちゃー。ちょっと荒らされているっぽいね」

「そうなのよ。写真が出た時間から、ずっとこう。もうこっちでも抑えきれないの」

部員達の暗い空気の原因は、こっちの方だろう。

あの死体が本物か、誰が投稿してきたのかなどと、いろいろ騒がれている。

「ねぇ、ナツキ。これから登録制にしない?」

「登録制? …でもそれじゃあウチの自由のウリがなくなっちゃうよ?」

「でもまた同じことがあったら、下手したらサイト閉鎖にされるかも。…顧問から今日の放課後、部員全員集まるように言われているし」

「おやおや」

ナツキは肩を竦め、深く息を吐いた。

「多分、顧問にその時に言われると思う。もしかしたらこれからの放課後や土曜日、潰れるかもしれないから、覚悟しといて」

「え~? 眼が潰れちゃうよぉ」

「泣き言言わない。それはアタシ達だって同じなんだから」