清水くんが手にしたのは小花柄のかわいい生地。


「これとか、福永に似合う!(笑)」

「ネズミじゃなくて、私ですか?!」

「うん!(笑)」


私たちは人形劇用の生地を買いにきたのでは?


でも、清水くんが選んだ生地もかわいい…


「じゃあ、ネズミにこれで洋服作って着せよう!」

「は、はい!」



結局、小花柄の生地も買い材料は揃いました。



帰りの電車の中、今回は座れませんでした。


だから、出入口の辺りに立つ。


清水くんは私と向かい合って立つんじゃなくて、私の隣に立っています。