近くにデパートみたいなのがないから私たちは電車に乗って移動中です。


そして私は今、清水くんのお隣に座らせてもらっちゃっています。


だから、恥ずかしすぎて隣が見れないです……


「そういえば、福永のアドレス知らないな。教えて?」




ま、まさか…



まさか、こんな時が来るなんて…


「ありがとうございます!!」


なんてお礼を言ってしまいました。

嬉しすぎて…


「福永……。いつも通り、電車の中だよ。(笑)」


そんな清水くんの言葉なんて聞かないで、携帯を取り出した私。



「あれ?電源がつかない?」

「…………え?」



電源ボタンを押しても、電源がつかない…


「清水くん…ごめんなさい。」

「いいよ。じゃあまた明日な?」

「………はい。」



なんかショック過ぎて…


せっかくのチャンスが…………