「福永さ、人形劇部に入るの?」
「はい。そうしようかなぁ、と。」
やっぱり、清水くんはいやなのかな?
男子は居ないって言ってたし…
そうなると、これからは清水くんと会えることが少なくなっちゃう…
「俺も入ってやろうかな?」
そう考えるとやっぱり寂しいです。
「人形劇部のヒーローになって……」
でも私は人形劇やってみたいし…
「そのほうが、俺も福永も道に迷わずにいられる!……って聞いてる?」
「やっぱり清水くんとは違う道を歩まないといけないんですかね…」
「あの~、福永?」
「……え?あ、何ですか?」
「うん、だから、俺も人形劇部に入ろうかなって…」
まぁ!
何ということでしょう!
清水くんも私と同じ部活に入るなんて…
「嬉しいです!!」
「あ、あのな、ここ電車の中なんだ…(笑)」
「……へ?」
私たちはいつの間にか電車に乗っていたみたいで…
「何で?」
「なんか危なっかしいから、俺が手をひいてきた。」