「福永、なんでそっちに立つんだよ。」
「なんでって…」
ただ立っただけだけど…
「俺の所に来れば、席譲れただろ?」
ジェ、ジェントルマン!
「ごめんね。ありがとう。でも、ここの方が景色見えるし。」
「まぁそうだな。」
いつの間にか、清水くんも窓際に立っていて私と向かい合ってる。
だから顔をあげると、清水くんが目の前にいる。
幸せだけど、清水くんの顔が見れない…。
「あのさ、福永。」
「ん?」
「福永ってどこで降りるの?」
「私はあと3つ先です。」
「そうなんだ。じゃあ俺より前で降りるんだな。」
「清水くんは?」
「俺はあと5つ先。」
清水くんって遠い所から来ているんだなぁ。
でも、頑張れば清水くんと一緒に行けるかもしれないよね?
「………頑張ろ。」
「え?」


