私は結局あのまま家に帰ってきていた。 「汐莉、裁縫セット持って帰ってきてくれた?」 「ごめん!忘れちゃった!」 そう言って、階段を登って自分の部屋に入った。 「……ふぇっ…っ………」 なんだか分からないけど自然に涙がでてくる。