あの後は、学校があるから家に帰った。

達也が送ると言って、私は、断ったが達也は、心配だからと私を家まで送ってくれた。

「じゃあ、またね」

「おう。今日は、荷物まとめて学校に持って来いよ。まっすぐ、俺ん家行くぞ。」
「わかった。あれ?おばさん達は、いないの?」

「言ってなかったっけ?俺一人暮らしだから」

「へ?どうして??」

「………秘密。じゃあ、またなー」

少し、真をおき、秘密と答えた達也。その顔は、どこか切なげだった。

そんな顔でさえ、愛おしい。