「亜桃っ。」
誰かが私を呼んだ。
それが誰かを私はもう気付いてる。
柔らかいアルトの声。
彼の名前、そういえばまだ聞いてなかった。
自称、殺し屋。
そう、名前を呼んで、
呼んで。
どうか呼んで下さい。
声を聞かせて。
君に会いたい。
君に会いたいよぉ。
「亜桃っ!」
確かな声が心に響いた。
「殺し屋さんっ!!」
嗚呼、神様ごめんなさい。
会いに来なければいいなんてただの偽善だね。
本当はずっと会いたかった。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
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