――――――。 パンッ! 近くで乾いた鋭い音がした。 ピストルの音。 ふと彼が見せてくれた愛用のピストルを思い出した。 『これで人を殺すの?弾は一つしかないけど。』 そう尋ねたら彼は泣きそうな顔して笑った。 『いいや、違うよ。これはね、自殺用。』