特上男子

「志保ちゃんって面白いねっっ!!って固まっちゃってどうしたの?」

「いえ……なんでも……なんでもなくはないんです!!私の顔どうなってます!?」

「つけまつ毛は失敗だったと思うよ?」



んぎゃっっ!!


いつもの癖でつけまつ毛付けてしもうたぁぁぁ……。



「志保、こっち向いて」

「あい……」



凜子が撃沈した私のつけまつ毛を優しく取ってくれた。


基本優しい凜子。


いつも甘えてばかりな私。


まるでお姉ちゃんみたい。



「薄化粧でも可愛いんだから、多少化粧落ちても大丈夫だよ」

「ありがとう」

「凜子ちゃんってセリみたい」

「そうですか?なんかセリさんに申し訳ないです」



苦笑いを浮かべる凜子。


言われてみればセリさんと少し雰囲気が似とるかも。



「セリも厳しい中にも優しさがあるからねっ。それにいつもちゃんと見守ってくれる感じ」



そうそうっ!!


凜子もまさしくそんな感じ!!