特上男子

結さんの彼氏は、普段絶対に自分からは近寄らん様なタイプの人。


はっきり言って怖い。


もう1人の強面男性も、クールな感じで近寄り難い雰囲気プンプンやん。


でも智輝さんと3人並んだ姿は雑誌の切り抜きみたいで見惚れてしまった。



「アイス買ってきたんだけど食べる人ー」

「はいはいはぁーいっ」



大きな声で返事をした結さんが、手を上げながらセリさんに近付く姿が可愛かった。


身長も私とあんま変わらんし、なんか勝手に親近感が……。



「志保ちゃんたちは?」

「い、いいんですか?」

「あはは、勿論」



広げられたビニール袋の中には沢山のアイスが入っとった。


こんなに買ってきたん!?


1泊なのに食べきれるんやろうか。


私たちは各々好きなアイスを取りお礼を言った。


私たち高校生組はリビングに取り残され、他の人たちは食材をしまう為キッチンの方へと行ってしまった。


ぬはぁー!!


メッチャ緊張したぁぁぁ……。