まぁね、あたしは別に可愛くないですよ。 身長も低いですよ、男っぽいですよ。 でもあたしが葵くんを選んだように、葵くんもあたしを選んでくれた。 他の誰でもないあたしを、選んだ。 最初は、顔だけで選んじゃってたけど。 一緒に居るうちに、いろんな葵くんを知った。 今じゃ、葵くんの全部が大好きで、たまに見せる照れた顔がかわいい。 「葵、弁当どーすんの?」 「何、くれねぇの?」 「いや、やるけどさ…。足りなくね?」 「……まぁ」 ぼーっと歩いてたがために、ドンッと一樹の背中にぶつかった。