涼平は朱希の持ってきたお土産を食べていて特に気まずそうな様子ではないが
この状況で黙ったら別に何もなくても気まずくなると思うんですが!
こういうところでは気が利かない人なのだ、この男は
無意味に視線を部屋の中に向けると
まあ当然のことながらたくさんの絵がかかっていた
「これ、全部橋下さんが描いたやつ?」
部屋の端に掛けてあるものは遠すぎて見えないが
朱希の近くにかかっている作品には小さく橋下のサインが入っている
「全部じゃないけどほとんどは
一番奥の所は生徒さんとか俺とかが描いたやつ」
涼平の指差した先は朱希たちから一番離れた所
「見てみてもいい?」
「どうぞ」

