*ドアが閉まるのを見届けてから
また駅に向かって歩き出す


あの様子を見る限り、嫌ではなかったと思う
久しぶりすぎる再会も、お茶も、送ってきたことも


嫌じゃなかったって受け取っていいかな?


そんなことを確認するような機会は無かったし
そんな勇気も持ち合わせてない


でも
次は傘を返すという口実がある
今は口実なんかいくらでも作って、
いつか口実がいらなくなるような関係になれたらいい

……なんて、下心ありすぎか


そんな淡い期待を胸に駅の改札を抜けた