朱希は怒ったような表情で自分のカバンから携帯電話を取り出した
「はい」
携帯電話を差し出した朱希の表情を見て
涼平はまたバツが悪そうに笑う
「やっぱり怒った?」
「別に怒ってなんかない」
ここで喜んで携帯を渡したら涼平の思うつぼみたいで悔しい
……そんなところもひねくれてるって言われるのか
「携帯買ったの?」
前に別れたときは携帯電話を解約していた
今涼平が持っているのは最新の機種……のいっこ前の機種
「日本にいるのに携帯もってないと不便だし
もう大人だし自分名義で契約してるから少し楽になったんだよね」
涼平は携帯を少し操作して、赤外線送信画面を見せた
朱希も無言で受信する
なんか……すっごい悔しい

