相変わらず目を閉じて

うつむいてた私に

夏希は呆れた声で続けた


「推理小説作家のお姉ちゃんに言います。
朝ご飯を食べるか、小説を書くのか
どっちかにしなよ。朝ご飯は逃げないよ?」


私は

夏希が作ってくれた朝ご飯の

トーストを

口に頬張りながら

今月中に仕上げないといけない
推理小説を原稿に書いている