そこにはベランダから

割れ物を扱うように


俺達を照らす小さな光

優しい光を放つまん丸な満月


そう言えば王子の誕生日も
満月だったな…

覚醒の日も満月…

ずっと偶然と思ってたけど


偶然では無いのかもしれない

俺は気絶している

綺麗な王子の寝顔を見て
王子に何かを伝えるかの様に

ギュッと手を握り締めた


-麗Side 終-