白い肌に少し

潤っている大きな目に


上がっている息


少し汗で濡れている

黒い髪


ブレーキが壊れそうになる


それに我を忘れて
首筋に口をつけ噛んだ

噛んだ瞬間


俺が俺じゃなくなる瞬間だった


そんな二人を見ていたのは




………満月だけ



-夏希Side 終-