「はうっ」



何故かもっと顔を赤くした


「どうしたんですか…?」


訳も分からない私は

とりあえずこの少年に
聞いてみようと

声を出した


「……我慢だ俺…我慢だ俺…」


「?」


だが聞こえてないのか

頭を抱えて牢獄の壁を

ダンダンッと叩いている

手…、痛くないのかな…?