「良かった…」


夏希はホッとしたように
胸を撫で下ろした


「はぁ…」


小さなため息をついた

夏希には聞こえなかったのか


「僕先に学校行くね?」


夏希はスクールバックを
肩にかけて玄関の方に向かった


「行ってらっしゃい!」