『ごめん、蓮。』 『いえ、私はあなたの執事ですから。ですが、修学旅行はどうされるんですか?このような状態で行かせるわけにはいきませんよ。』 修学旅行か……… 7月に九州地方への修学旅行がある。 『もう5月ですし……修学旅行に備えて、入院されたらいかがですか?』 『それはイヤ。アタシ……決めたんだから。最後まで精一杯生きるって。』 精一杯生きて、リクとの約束、笑顔で、死にたい。 それがアタシの最後の夢。