1人教室にぽつんと残されたあたしは はぁ… とため息をついた ― と 同時に。 「おーいっ!」 外からの大きな叫び声が。 この声って… 「おーいっ!」 急いで窓にかけより、身を乗り出すと やっぱり下には 君の姿。 今出ていったのに ほんと、どんだけ俊足なんですか。 思わず笑みが零れる。 「俺もだから!」